二週間後、海も無事に退院した。
やっぱりキャロットケーキを見たときは驚いて、空とおんなじ反応
…きちんと伝えとくね
退院した日の夜、あたしの部屋には、
海と空が来た
「来ると思ってたよ」
「お見通しだな」
「そりゃ。ルナっちだもんね!」
あれから、少しずつ、個性を出して喋り方とかで、わかりやすくなってきた気がする
「...あのね。
前は、聞けなかったけど、聞きたい。
あの人。...母さんが何を思ってるのか」
あたしは、あの日話したことを全て話した。
受け止められないくらいの出来事に、話し終わった後、2人は放心状態
普段より喋ったあたしも、疲れて放心状態
ひなこが、水やらなにやら世話をしてくれた。
「...そっか。
そんなことを考えてたんだな」
「うん。
僕たち、自分のことしか考えてないね」
「...うん。
でも、許せることだとは思えない」
やっぱり海の方が使命感が強いのか、我が強いのか、あと少しが踏み込めない
「...あってみよ?」
「え。?」
「直接会って決めよ。
...ルナっちお願い」