退院祝いにも誘ったんだけど、やんわり断られてしまった
「ルナちゃん?
どうしたの?」
ぼーっと考えてたら急に現実に
「いーのいーの。
おねぇちゃんは時々どっかに飛んでいくから」
あらあら
なんて微笑んでるけど、失礼よ?
「岬さんは何をあげるの?」
「...昔作っていたケーキがあるの。それを渡してほしいなって」
...かわいらしい
これが40?
あの威圧的な岬さんよりこっちのほうがいい
「...岬さんって名前の通りだね」
「え?」
「岬って灯台が立つところでしょ?
海を無事に航海できるように目印として、空も空路を迷わない様に
海と空両方を照らせるんだから」
「...照らせるかしら。」
「みーちゃんなら大丈夫!
ひなが保証する!!」
ありがとう。
のほほんっと流れる空気
あたしとひなこもそれぞれ選んで、岬さんのケーキは当日あたしが内密に取りに行くことにした