少しすると、輸血が始まった
「無事に輸血できそうね」
ほっとしたルカっちの声
「...どうして?
僕たちルカっちを拒絶したのに」
すると、それがどうしたの?とでもいうような顔をされてしまった
「あたしも最初は、あなたたちを拒絶したわよ?」
「そうだけど。
...僕たちは、僕たちのことを思ってくれてるって
知っていながら触れられたくなくて...。」
「そんなの当たり前じゃない、傷に触れる人は誰だって拒絶するものよ
でも、ちゃんと伝わっててよかった」
「...え?」
「だって、僕たちのことを思ってくれてるって、
あたしが二人のことを考えてしたことだって
伝わってたってことでしょ?」
...それで充分よ
そういいながらルカっちは僕に笑ってくれた