「容体はどう?」
後から、飲み物を買ってきてくれた翔馬に現状を話している
「僕は大丈夫、骨折と打撲、でも、僕も血を流しすぎて輸血が少ししかできなくて、
海には足りないって」
ひなっちは、傍で僕の手を握ってくれる
小さな手が必死に励ましてくれてるのがうれしくて、また泣きそうになった
「...空くん。
大丈夫。おねぇちゃんがなんとかしてくれる」
「ルナっちが?」
「あぁ。そうだな、あんなに必死なの初めて見たぜ」
「いつもはひなちゃん以外のことだと顔色なんて変わらないのにね」
「おねぇちゃんは、何よりも命の大切さを知ってるから
...それに、もうここは、おねぇちゃんの大切な居場所だもん」
ぎゅうっと手を握る力が強くなった
敵意を剥き出しで拒絶した僕たちを助けてくれるの?
どこかで信じれない僕がいることが、自分を余計に小さく感じさせられた