沢山の管に繋がれたもう一人の自分がガラス越しに移っている



血の気のない蒼白した顔




「...海にぃ。がんばって」





「空!!」



「空くん!!」




廊下の向こうから僕を呼ぶ声



走って駆け付けてくれたのは、亮太、翔馬、ひなっち


ずっと帰ってなかったのに

そんなに必死に...




ごめんね。






今の僕は、車いすに乗って自由に動くことはできないけど

僕の目からは、ポロポロと涙が流れた