何日も顔を合わせない日々が続いた。



そんなある日

今日は、やたらと嫌な胸騒ぎがあたしを襲っていた




夏の独特なまとわりつくような暑さと共に、言い表せない闇が近づいている気がした





その日の夕方、一本の電話が鳴った


月の携帯だった



画面に表示された着信履歴に眉を顰める月を見てさらに、嫌な汗が背中を伝った





「...はい。

...え?わかりました。直ぐに行きます」





急に血相を変えた月に翔馬も亮太も、息をひそめ言葉を待った





「落ち着いて聞いてくれ。

海と空が事故にあった」




「え!?海くんと空くんが!?」



ひなこの目に涙が浮かぶ




「...それで?」



冷静な翔馬が先を促す




「子どもが道路に飛び出してそれを、空が助けようとしたらしい、

そしてその空を助けようと海が飛び込んだ」




「二人はどーなった!?」




興奮気味だけど冷静を保とうとする亮太が聞く