「そんなこと言っていなかった。ただ、この間ひどい態度でごめんって」




「あの人が?そんなの信じられないね」




敵意むき出し

「そんなに怯えないで、無理に会わせたいわけじゃない」




「怯えてる?俺が?

ルナ何言ってるの?」




気付いていないのね


傷に触れられることが何よりも怖い


知ることが怖い



強がることでしか保てない



...岬さんと同じ






「...こんな状態で話しても無意味ね。

お邪魔したわ」




そういい部屋を出ようとした




「待って。」



黙っていた空が遮る



「あの人は、笑っていた?」




「...泣いていたわ」