女性は、さっきと同じ場所にいた



「お待たせしました。」




「...お迎え付とは、いい御身分ね」



嫌味は、サラッと流すのが一番


聞こえないふりに限る




入ったのは、小さなカフェ

雰囲気も素敵


...今度は、ひなこと来よう






お互いにコーヒーを注文した



「...吸ってもいいかしら?」



煙草をちらっと見せてきた


「どうぞ」




ありがとう


というと


カチッとライターで煙草に火をつけた




ふーっと紫煙が宙を舞う




コーヒーも席に着いて、しばらく無言の時間が流れた