「大丈夫。

だから。。。。ね?」




もう、抑えられなかった




ぷっつっと首筋を牙が貫く



「...ッう。..はぁ

...ルナ」




溢れる赤い滴


喉を伝う甘い蜜



頭の隅では、警告を出してる自分がいるのに止められない



切なくあたしの名前を呼ぶ月





さっきまで、頭を押さえつけていた腕がだらんっと力なく離れた



ハッと意識が目覚め
急いで月を離した



「...え?。。。ユエ!!」




青白い血の気のない顔

だらんとした手足



...どうしよう。

あたし月を。。。



ポロポロと流れる涙


そっと月を横たえる