パラソルの下

正座をして月の前にいる



「だからね?

ルナ。いつも危機感が足りない!最初にひなこを助ける時もすぐに俺の傍を離れて。。云々」





あれ?
デジャヴ?
関係ない話になってるのに説教されて


なぜか、最初の倉庫での事件を掘り返されてる





暑いし
パーカー脱ぎたい




「...ねぇ。


聞いてる?」




ッふぁ!?




急にドアップの月の顔


そんな綺麗な顔で近づかれたら何にもなくても、ドキドキしちゃうよ



「月くん。

それくらいにしてあげて?

おねぇちゃんが抜けてるのは今に始まったことじゃないんだよ?」




おぉ!!
天の声ならぬ、ひなこの声




しょうがないなーっとやっと許してくれたようで



...でも。




「あたし抜けてなんて!...むぐ」




ひなこに口を塞がれた




「もー。静かに
海に来たんだから、海にはいろ?」



ひなこに諭され、それもそうだなと思う



海に来たのにまともに海すら見れてない!



その重大さに気づき、羽織ってたパーカーを脱いだ