月たちの方に向かえば、今度は女の集団に囲まれている
キャーキャー騒がれて
うるさいな。
翔馬は愛想ふりまいて、亮太は露出の多い女を直視できないのか俯いて、双子はせっせとパラソルを組み立てていた
月に至っては、聞こえていないかのようなスルーっぷり
「ねぇねぇ。おねーさん?どこいくんだ?」
一向に連れがいなさそうな、あたしの足取りに、男が声を投げかけたけど、答えるのもめんどくて無視
その態度が気に入らなかったのか、腕をつかまれ振り向かせられる
...ッち。
「。。。汚い、触らないで欲しいんだけど」
追い打ちを抱えるように容赦ない言葉があたしの口から出る
「ってめぇ。調子にのるんじゃねー!!」
力ずくで、どこかに連れ去ろうとする