「「これが、僕たちの過去
ひなっちが家に帰りたくないのは、理由は知らないけど僕たちと同じかな?って思って
辛い話し聞かせちゃってごめんね?」」
隣にいるひなこは、自分と重ねてしまったのかうっすら涙を浮かべている
そっと肩を抱き寄せる
震えながらギュッと服の裾を握るひなこを優しく撫でる
「...そう。
そんなことがあったの。」
「うん。でも、同情されたいから言ったわけじゃない」
「僕たちが、知ってほしいから伝えたかった。
...距離を置く?」
しっかりと目を見て
同情なんて要らないという海
離れていくことが何よりも怖い
そんな揺れる瞳の空
。。。今、わかった。
2人は似てるようで似ていない
傷つけられない様に似せていたことに気づいた