海の説明を聞くと

一瞬だけ、ほっとしたのが分かった



海も空も頭に血が上って気づいていないみたいだけど





「。。。そう。

それじゃ。
お邪魔したわね」






それだけいうと、またハイヒールを鳴らして、人ごみの中に消えていった



な、なにがしたかったんだろう?
ただ、一瞬の安堵の表情とそのあとに垣間見えた、悲しげな表情があたしの中で、離れずにいた




丁度よく、案内される順番が来たので、店員に案内されるまま、店の中に入った




少し様子を伺う店員と無言の海と空



メニューから各自食べたい物を頼んで、静かに座る



四人席に案内され

海と空
あたしとひなこで向かい合って座っている




沈黙が流れる


別に、あたしから話をすることもないし

黙っていた