お腹もすいてきたあたしたちは、デパートのファミレスで食事をすることにした
お手軽な価格で、そこそこ美味しいファミレスは、家族連れで賑わっている
「結構、混んでるね」
「お昼だもん!
眺めてないで、おねぇちゃん名前書いてきて?」
は、はい。
ひなこに言われるがまま、順番待ちの紙に名前を記入して、並べられていた椅子に座って待っていた
待っているための椅子は、ガラス張りの店内の入り口近くにあって、店の外を通る人が見えるようになってる
することもないので、ぼーっと外を眺めていた
ふと。
あたしの視界に1人の女性が映る
。。。誰かに似ている?
バチっと女性と目が合う
すると、驚いた表情をしたかと思えば、急に険しい顔になってツカツカ歩いてきた
歳は、40手前かな?
少し派手な身なりの、綺麗な女性
高級そうなハイヒールを鳴らして目の前に来た
あたしが口を開く前に、誰かが強い口調で話し始めた
「...ッ!なんであんたがここにいるんだ!」
誰かというのは、海だった。
空は急に震え始めて無口になった
そんな空を庇うように、一歩前に出て海が強い口調で話している