しばらくして、安心したのか香月は寝息を立てて眠っていた。



まだ15才とは言え、香月は同じ年頃の子より、大人びていたが、母親を知らない香月は誰にも自分の気持ちを言わず、絶えて来たんだと誠哉はこの時までは思ってもみなかった。



次の日の朝にはいつもの香月に戻っていた。




それから、香月と誠哉は仕事が忙しくなり、顔を会わせない日々が続いていた。