抱き抱えられ香月は、自分の気持ちに確信を持ってしまった。 やっぱり、兄、誠哉が好き。 「ん?…香月?」 「お兄ちゃん…行かないでっ…」 目に涙を為ながら、香月は誠哉の服を握ると、にっこり笑い頭を撫でながら、ベットに座った。 「ここにいる…今日はやけに甘えん坊だな、香月は…」 誠哉はいつもと違う香月に戸惑いながら、何かあったんじゃないかと心配していた。