「最近、俺のこと避けてねぇか?」
避けてる?
消して避けているわけではない。
「香月…香月に避けられる様なことした?」
首を横に振って、話出した。
「避けないよ。…デビュー前で忙しいからそう感じるのかも。それと、ドラマに出ることになったの…」
「デビュー、来週末だよな?」
「うん、代々木でライブあるよ。お兄ちゃん来る?」
「時間合えばな、今映画の撮影やってるからな。ドラマって?」
「2時間ドラマなんだけど、視聴率が良ければ続編もあるって…だから結構忙しくって、寛之ともあんまり会ってない…」
「今日、デートだったよな?」
「うん、でももうダメかも…」
突然目眩に襲われた香月は、その場にうづくまった。