「……たまには数学出ないと先生泣くよ~ιι」
「―興味ない。」
「~ι」

はぁ~と少し溜め息が出る。

那恵は昔から嫌いなものは
とことん嫌う性格で、
嫌いと思った人には全く関わそうとしないし、
嫌いなものは誰がなんと言おうと絶対に食べることをしない。

そのため嫌う数学はほとんど出たためしがないらしい。

…単位たりなかったどうするのよιι。

当本人は焦る気なんと全然なくて、いつもヒヤヒヤさせられるのは周りばかり。

なんだかなぁ~ιι


「俺、今屋上にいるから小春…学校来たら屋上まで迎えに来て?」
「はっ!?」

なんの脈略もなく突然言われた言葉。

「な、なんで私が―――」
「じゃ、ヨロシク。」

ブチっ!!

「あっ―!」

プー、プー、プー………………

通話終了を知らせる音…。
なんだか一方的に切られた電話。
何故か、那恵を屋上まで迎えに行くことになった………私。