少し濡れている髪をドライヤーで乾かし
、髪の毛を整える。
適当に鞄に教科書やらイロイロ詰め込んで時間を確認、

今からだと2限の途中には間に合うかなぁ~

呑気なことを考えながら肩に鞄を掛け、携帯を手にする―――


♪~♪~♪

携帯から流れだす着メロ

―――那恵だ。

私は携帯を開き、耳にあてる

「はいはーい」
「もう出た?」
「今出るとこだよ~」
「…そ、」
「――てか那恵、
授業は?」

今って2限目始まってる時間でしょ?
授業中なのに電話してきた那恵をふと疑問に思う。

すると、

「数学嫌いだからサボった。」

電話ごしに聞こえる那恵の淡々とした口調。