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お風呂から上がって、準備していた制服に着替える。
私は片手で濡れた髪を適度にタオルで拭きながら、自分の部屋へと向かった…

「――、」

部屋に着き、ベッドの上に置いてある携帯のライトが光っていることに気づき、携帯を開く。

……メールだ。

そこには
“新着メール 1件”
という文字が映し出されていた。

受信ボックスを開き、相手を確認すると―――

【学校来る?】

―宛先は、那恵からからだった。


一文だけ書かれたシンプルで単純な内容

メールがきたのは数分前で、私は即返信を送った。

【 一応行くつもりだよ~ 】

私は送れたことを確認すると携帯を閉じ、準備を始める。