目の前には






「先生っ!」


ここ一週間、会うのをずっと楽しみにしていた相手だった。


突発的に出た声



姿を見ただけで心が跳ね上がるようだたた。


瞬きを繰り返し


目が離せない


目に焼き付けるようにそらせない視線



自然に笑みがこぼれる。



わたし変な笑い方してないかな…なんて考えながら


足を一歩一歩…と進ていく





そして


「……センセ――」



再度声をかけようとすれば






「―――――――」













………えっ………










わたしの思いとは裏腹に

センセイはあっさりと逆方向へと進んで行ってしまった……