『私の家に来たらいいですよ。』
先生はいつだって笑顔を絶やさない。
…………―へっ?
『じゃあ決まりでいいですね♪』
先生はいそいそと私の手荷物と自分の荷物を持ち、私の手を引いた。
私は、放心状態の頭で体は先生の引っ張るままに動いていた。
先生の……家…?
先生の家って、先生が住んでるとこ?
…………つまり先生が暮らしている、
い、家ぇぇえぇぇ!??!?!?
って
「先生ちょっと待ってよっ!!」
私はやっと理解できた頭をフル回転で動かす。
『どうしたんですか?』
先生は私に問いながらも、進める足を止めずに前を向いている。
「先生の家ってそんな…―」
『あぁ、大丈夫ですよ。俺けっこう綺麗好きなんで、部屋は綺麗ですから。』
先生は淡々と言ってくる。
「そぉじゃなくて……っ、」
『広さですか?自分で言うのもなんですが、けっこう広いんで窮屈はしないと思いますよ。』
そんな心配じゃなくて……
『大丈夫です。』