「…わかりました」

先生はため息をつく


「はい?」

なにを?と思い
首を傾げると




「脱赤点したら櫻井さんのお願い一つ叶えます。」


「えっ!?」

わたしは頭をテンパらせ、口をぱくぱくさせる


お、お、お願い!?

わたしの言うことを?

先生が?!


そ、それって


「な、なんでもっ!?」

切れの悪い口調で言うと


先生は、ニコっと笑い




「なんでもどうぞ」

と、満面の笑みを浮かべてきた。