単純で

こどもな

わたし



「…拗ねさせたの 先生が原因じゃん」


後ろから抱きしめられながら、先生の体温を感じる。


「ゴメンね。機嫌なおして?」

「………。」


わたしは口を開こうとはしない。



「じゃあコレあげる」

えっ……



手にポツンと落とされた

一つの“飴玉”


「これ…」

「こんなものしかないですが。嫌いですか?」