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「で、先生私をどうするつもりなんですか?」
諦め半分で目の前にいる先生を見上げながら問う。
先生は腕を組み、そうだな~と言い顎に手を当てる。
そして私の方を向き、
『櫻井さんは、どうしたいですか?』
と、私に質問をぶつけてきた。
………………………………はっ!?
私は先生の言っている意味が理解できなくて、頭の中が混乱してきた。
この教師なに言ってるの!?
普通こんな時間まで外でフラフラしている生徒見つけたら、怒鳴りちらして有無を言わさず補導するんじゃないの!?
先生の予想外の言動と行動に私は呆気にとられてしまった。
『じゃあ質問を変えましょう。』
「?」
『ここで私がアナタを解放したら、アナタはちゃんと家に帰ってくれますか?』
先生はまたもや笑顔で聞いてきた。
そんな先生の質問に、私は答えを詰まらしていた。