私は、キスの余韻が残る唇に
そっと触れた。

まだ…

触れていた 感覚が

残ってる。


それは、

夢じゃないことを 知らさせる。



先生…


「なんで……キスなんて…」


なんで私にキスなんて

したの……?


期待してもいいの……?


「先生は、気づいてるんでしょ……」


私が、




「―先生を好きだって…ッ、」


それを知ってて


なんでキスしたの……?


自惚れてしまうかもしれないのに―


なんで


なんで――ッ、


「答えてください。

私に――キスをした理由を、」



先生は

私と同じ気持ちなんですか…?


ねぇ…………先生。


私…わかりません