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それから家を出て私が学校へと向かった。

なんだかいつもより足取りが遅くなって意外に時間がかかってしまった。
ようやく着いた学校の周りには生徒一人もいなくて、微かに教師から声が聞こえるぐらいだった。
私は教室に行く行くことなく那恵の居る屋上へと向かう。

「那恵来たよー」

ドアを開けるとそこには携帯を構いながら寝転んでいる那恵がいる。

「遅かったな…、」

視線を携帯から私に向けてきた。

「準備に手間取っちゃってさッ♪」
「………………ふーん。」

体を起こし、伏せていた目を開いて、
真っすぐに私を見てくる那恵。

「…な、なに?」

そんな那恵に私は少し動揺し、声が震えた。


「――小春
…無理に笑ってる。」

「………えっ…?」

「なんかヘン。」


私は顔に手を当てる。

ワタシ…、

「最近なんかあった?」

「なんで…?」

那恵の質問に、質問で返す私。