広間に着くと既にたくさんの人が集まっていた

私はお父様とお母様に会いに行った


「陛下、リュミが参りましたわ。」


お母様のその言葉でお父様がこちらを振り向く


「リュミ...か。大きくなったな。」


そう微笑んだお父様は右隣にいる親子に呼ばれそちらを向いた


「ああ、リュミ。紹介しよう。」


突如、お父様が私に声を掛けて来た

思わず首を傾げるとお父様はとんでもないことを言い出した


「この人はお前のもう一人の母親だ。」

「?」

「私の二人目の妃のフローラと、その娘で第2王女のファンヌ。」

「よろしくね、リュミ。」

「よろしくお願いします、リュミお姉様。」


お母様を差し置いて三人は談笑している


どうして?ねえ、何で?何でよ、お父様。


頭の中でいくつもの「何で?」がぐるぐる回っている





――――――ねぇ、どうして?