◆シンデレラside◆


「..王家の血筋だからもう少しできると思っていたのに。」


リリア様が私を哀れな目で見つめる

だけど、そんなこと気にもしていられなかった


「今の、どういう事ですか?」

「ああ、教えてあげるわ。どうせあなたは死ぬんだし。」

「死....」

「あのね、あなたは....」


その時、大きな音を立てて扉が開いた


「ウィル!!」

「ウィル王子。」


ウィルを見たリリア様は一瞬苛ついた表情を見せた

だが、すぐに切り替わる


「ウィル王子、大丈夫ですか?毒を飲まれたうえに刺されたと...」

「別になんともない。」

「ウィル...っ!」


私の目の前まで来るとウィルは私をキツく抱き締めた

リリア様は"仲がよろしいこと"と笑っていたが目は笑っていなかった