そうこうしているうちに舞踏会の当日になった

俺は見事に父上の言葉に玉砕しほぼ強制的に出ることになった


「義兄上!」

「ウェル。」

「お似合いですよ。」

「ウェルはホントにこういう場が得意だよな。」

「義兄上が不得手過ぎるんです。」

「そうだな。」

「笑ってる場合じゃないですよ。不得手の義兄上に母上が友人を会わせると言ってましたから。」

「....」

「ん?どこに行くんだ?ウィル。」


ぞっとするほど低い声

そして怒ってる時に見せるあの笑顔

紛れもなく父上だ


「行くぞ。」


その笑顔のままの父上に

俺は引きずられるようにして連行...舞踏会に向かった