「じゃあ、由奈ちゃん
離してくれる?
あとその格好じゃ風邪引いちゃうから
早く着替えた方がいいよ?
それか、風呂入った方がいい」
身体ベタベタすると思うから
風呂に入ることをオススメするけど……
『あ、あの子どもって……
センパイと…センパイの彼女の子どもなんですか………?』
「えっ?違うよ〜
まあ、そうだったらいいと思うんだけどね?」
俺と愛音の子なら……
絶対に可愛いと思わねぇ?
いやいや絶対可愛いよ!!
男の子でも女の子でも絶対に可愛い!
『それなら……っ!
わ、私が母親代わりになります!!
絶対に愛音センパイより…………』
「あのさ〜
由奈ちゃん」
『は、はい!』
「二、三回抱いたくらいで調子に乗らないでくれるかなー?」
『えっ……?』
俺は、由奈ちゃんの腕を引き離し
由奈ちゃんと向き合った
「だーかーら……
調子に乗るなって言ってんだよ」
『せ、センパイ………?』
「母親代わりは、愛音でいいんだよ
いや、俺が愛音じゃねぇと嫌なんだよ
愛音を馬鹿にするなら、俺……
由奈ちゃんに何するか分からないよ?」
俺は、ニコリと笑って言ったが……
愛音を馬鹿にされたのに腹が立ち
少しだけ、脅かす感じの声を出してしまったらしい
そのせいで、由奈ちゃんはビクリと身体を震わせていた
ホント困るんだよね〜
俺が抱いた女は、調子に乗って愛音の悪口とか言うから〜
愛音の代わりは誰も出来ねぇよ
「んじゃ、バイバーイ」
俺は、由奈ちゃんに背を向け
部屋から出た
あー、なんか
ものすごく、愛音に会いてぇ
てか、抱きしめてぇ
愛音、待ってろよー!!