〜 豊 視点 〜
「ふぅ………
由奈ちゃん、大丈夫……?」
俺は俺の隣でハァハァと息を切らしている由奈ちゃんを見て声をかけた
『だ、大丈夫…です……』
由奈ちゃんは、少し苦しげにニッコリと微笑んだ
俺、そんな無茶したかな……?
まあ、いっか……
俺は、ベッドから降りて
床に散らばっている服を手に取り着た
『えっ……せ、センパイ……
もう帰っちゃうんですか……!?』
「ん?うん」
変なこと聞くなぁ〜?
いつも終わったらすぐに帰ってるじゃん
『も、もう少し……
一緒にいてくれませんか……?
てか、一緒にいてほしい…です……』
由奈ちゃんは、ベッドから起き上がると
俺の腰に抱きついて、そう言ってきた
「無理」
『えっ……、ど、どうしてですか……!?』
「どうしてって………
家で、愛音待ってるだろうし…
子どもの面倒、愛音に任せっきりにするわけにはいかないでしょう?」
『…………っ…!!』
愛音、俺の家にいるかな……?
まあ、いなかったら愛音の家だろうし
愛音の家行けばいっか