〜 豊 視点 〜
愛音と良い雰囲気になり、イチャイチャしていたら……
「おーい、豊ー!!」
俺の名前を呼ぶ声がしたが、無視し続けた
今、お前に構ってる暇はないんだよ…っ!
愛音優先!!
「豊ー!早く来てってー!」
うるせぇ……
「ちょっ……豊、ストップストップ…
柳沢さんが呼んで……」
「んなの、ほっとけよ
今は、愛音優先♡」
「でも………」
俺は、心配している愛音の唇を奪うと……
愛音は、それ以上言わず
俺のキスを受け入れた
聖司に邪魔されてたまるか…っ!!
さっきは、聖司のせいで愛音に嫌われかけたんだからな…!!
このままベッドで愛音を抱こうとした瞬間………
「豊ー!!赤ん坊がのぼせちゃうって……っ!!」
「はあ!?」
俺は、その言葉を聞き
愛音をベッドに置き去りにしたまま部屋から出て、風呂場に向かった
アイツ……っ!!
夢を勝手に連れて行きやがったな…っ!!
俺は、風呂場のドアを開けると……
聖司が腰にタオルを巻いて、夢の身体を拭いていた
「遅いよ!赤ん坊が死んだらどうするの!」
「いや、そんな簡単に死なねぇだろ……って!!
お前、勝手に夢と風呂に入んじゃねぇよ!!
変態が!!」
俺は、聖司から夢を奪い取ると……
俺が夢の身体を拭いてあげた
「こんな赤ん坊を性的な目で見るはずないだろ
豊じゃないんだから」
「俺だって、見ねぇよ!!」
誰が、赤ん坊に手を出す変態だよ!!
お前と一緒にすんじゃねぇよ!!
俺は、夢の身体を拭き終わり
脱衣所から出ようとしたら………
「あっ、ちょっと待ってよ、豊
俺、服リビングに置き忘れたから持って来てくれない?」
聖司は、俺に聖司の服を取ってきてと言った
「自分で取りに行け!変態!!」
誰がお前の服を取りに行くか!!
俺はお前の家来じゃねぇんだよ!!
「へぇ……取りに行っていいんだ?
愛音ちゃん、こんな格好している俺を見たら……
どう思うかな〜?
ホントに失神しちゃうんじゃない?」
愛音……!?
「チッ。分かった分かった!!
持って来てやるよ!!」
「さすが、豊!!
やっさしい〜!!」
愛音に、こんな格好の聖司を見せたら……
絶対に鼻血出しながら失神する
愛音が俺以外の男に、ときめくなんて……
絶対に許せるか!!
仕方ねぇから、持って来てやるよ!!
クソッ。マジ嫌なヤツだぜ、コイツは……!