「俺、お前にそんな趣味があったなんて知らなかった……っ

さっきも俺にキスしてきたし……
あれは、冗談じゃなく本気だったんだな」





「き、キス……っ!!?
ゆ、豊……っ!!」





「バっ……カ、ち、違ぇよ!!
た、確かにキスしたけど………」





「キスしたのね……っ!!?」






「話聞けって…っ!!
冗談のキスだよ!冗談!!

本気なわけねぇだろ!」






「最低…っ!!マジ最低!!」





「だから、本気じゃねぇって…っ!!」










やれやれー!

もっとケンカしろー!










「てか、なんで俺の部屋に聖司がいたんだよ!」










うわー

話逸らしたー










「俺は、ただ豊に……

赤ん坊と一緒にお風呂に入っていいか聞きに寝室に入ったんだよ



でも、まさか……

俺を…………」





「や、やめろ!その言い方!」










豊は、俺の言葉に身体を震わせると
愛音ちゃんと俺を引き離した










「愛音……っ!騙されるな!
コイツは、良い人そうな顔しているが…

中身は、俺とほぼ変わらない
クズ野郎だからな!?」





「ちょっと…っ!!
柳沢さんを侮辱しないでよ!」










クズって………

豊よりはマシだと思うけどね……