寝室に入ると………

豊が上半身裸で寝ていた











なんで裸なの……?











俺は、不思議に思いながらも
豊の肩を揺すった











「豊、豊……起きて」



「んん……」



「豊、赤ん坊借りていい?」



「んん……愛音ぇ……」



「ちょっ……」











豊は、寝ぼけているのか
俺の腕を引っ張ると、俺の身体を倒して
俺に抱きついた











キモい………










「豊、寝ぼけるのも、それくらいにして
俺、早く風呂入りたいんだけど」




「ん……俺も入る」











ブチッ………











俺の中で何かが弾けた












あー、そう

俺と一緒に入りたいんだな?


なら、仕方ない











俺は、近くにおいてある時計を手に取り

思いっきり、ドアの方にぶつけた



時計は、ドアにぶつかり

大きな音を出した











さあ、愛音ちゃん

寝室に入ってきて











「豊、服脱がせて……」



「ん……んん」











豊は、寝ぼけながらも

俺の服を器用に脱がせ始めた











コイツ……

手慣れてるな……



さすがエロ魔人だよ










「ど、どうしたの……っ!!」












愛音ちゃんが、さっきの音に気づき

寝室のドアを思いっきり開け中に入ってきた



愛音ちゃんは、俺の上に跨って俺の服を脱がせている豊を見て固まっていた










「た、助けて……愛音ちゃん…っ!」











俺が少し涙目で、そう訴えると……

愛音ちゃんは、ハッとして俺らに近づいてきた











「豊……っ!!」




「痛……っ、な、なんだ……!?」




「最低!!マジ最低!!」




「は、はあ?」











愛音ちゃんは、豊の頭を思いっきり叩いた



豊は、痛みで目を覚まし

愛音ちゃんが何で怒っているのか理解していないみたいだった











「女ならまだ許せるけど……っ

男にまで手を出す、変態だったなんて……っ!!」





「は、はあ!?な、何言ってんだよ、愛音!!」




「はあ!?は、コッチのセリフ!!
その状況が豊の変態性を物語ってるじゃん!!」




「………………え…?
な、なんでお前……俺の下にいんの…?」











愛音ちゃんは、涙を流しながら
豊の下で組み敷かれている俺を指差した


豊は、それを見て
俺が何故、豊の下にいるのか不思議そうな顔をしていた












「何言ってんだよ、豊……

お前が俺と一緒に風呂入るって言って……


俺の服を無理矢理脱がせたんじゃないか……」







「は?はあ…っ!!?」






「俺………お前に、そんな趣味はないって言ったのに……っ!

こ、怖かったよ……」






「や、柳沢さん……っ!!」





「おい、てめぇ!!
嘘ついてんじゃねぇ!!

俺が男を……
しかも、お前なんか抱こうとするはずねぇだろ……っ!!


それと、愛音に抱きつくな…っ!!」













俺は、豊の身体を押し

愛音ちゃんに抱きついた


愛音ちゃんは、そんな俺を見て可哀想だと思ったのか抱きしめ返してくれた















ヤバい、何これ………

超面白い……っ!!