〜 聖司 視点 〜








「ん………」









なんか良い匂いする……










俺は、身体を起こして周りを見ると……

愛音ちゃんがニコニコ笑いながら何か作っている様子だった










あっ、そっか……

俺、豊の家に……











やっと状況を理解して
俺の下で、すやすやと眠る赤ん坊を見つめた










「あっ…!や、柳沢さん…起きたんですか…っ////!?

簡単な料理作ったんですけど……
た、食べますか……っ////?」





「えっ………あ、うん…食べる…」





「……………っ…////
わ、分かりました!じゅ、準備しますね!」










愛音ちゃんは、何故か顔を真っ赤にして
俺を見ていた

俺は、まだ寝ぼけている頭を使い
愛音ちゃんに返事をした










「…………豊、まだ寝てるの…?」



「えっ……////!?あ、は、はい…っ!」










俺は、何を作っているか気になったので

愛音ちゃんに近づき、フライパンの中にあるものを覗き込んだ










へぇ………オムライスか……

美味しそう…











「あ、あの……っ////」



「うん?何?」



「ち、近……っくないですか…////?」



「ん?ああ…ゴメン…」











愛音ちゃんは、顔を真っ赤にしながら
俺を見上げて言ってきたので……

俺は、すぐに愛音ちゃんと距離をとった










危ない危ない……

こんなとこ、豊に見られたら……


殺されるね……










「俺、先に風呂入ってもいい……?」




「えっ……?ま、まだお風呂沸いてないですよ…っ!?」




「ああ、いい……大丈夫
俺、シャワーで大丈夫だから」











愛音ちゃんの料理は、まだ時間がかかりそうだったのでお風呂に入ることにした











あっ、そうだ……










「お風呂、一緒に入ってもいい?」




「えっ……?えぇーー!!?
一緒に……っ////!?」




「うん。一緒に入りたい」




「いや……あの、その……っ////」




「ダメ?」




「ダメ……って、いうか……////
ゆ、豊が……////」




「今日くらいいいじゃん
豊には、俺が説得するから」




「せ、説得……っ////!?
そ、そこまで……わ、私と……っ////」




「ん?今日は、愛音ちゃんが一緒に入ろうと思ったの……?その子と……」











俺は、愛音ちゃんが何か勘違いしてるみたいだから

赤ん坊を指差して、言った










「えっ……!?あ、そっちか……

あ、いいですよ。一緒に入ってもらって」




「ん。じゃあ、借りるね……」











俺は、愛音ちゃんの許可をもらい
次は豊の許可をもらおうと、寝室に向かった