〜 聖司 視点 〜
「あー、いい匂い……」
すやすやと眠る赤ん坊の身体に頭を置き
赤ん坊特有の匂いが香ってきた
ミルク……?の匂いかな…?
すごい、落ち着く……
〜〜♪
携帯……
俺の携帯からか……
『うんぅ……』
「あっ……」
や、ヤバい
起きちゃう……
仕方ない……
出るか
「はい、もしもし」
『あっ、聖司さん?
今日は何時頃帰って来られるの?』
甘ったるい声……
吐き気がする
「すみません
今日は友人の家で、勉強会をするので…
友人の家に泊まらせてもらいます」
『……………そう…
分かったわ、あまり迷惑をかけてはダメよ…?』
「はい、分かっています………義母さん
では、友人が呼んでいますので…
失礼します」
俺は携帯の電源を切り
また赤ん坊の身体に頭を乗せた
ホント……落ち着く……
ここは、ホント落ち着くよ……