〜 豊 視点 〜











「お前……なんで来たんだよ…」










俺は、気を失っている愛音を抱きしめ
聖司を睨みながら言った











「そんな睨まないでよ
少し、愛音ちゃんを触ったくらいでさー」




「少しとかの問題じゃねぇ
愛音に触んな」












俺は、聖司を家の中に入れ
愛音をベッドに寝かせてリビングに戻った

リビングには、赤ん坊が籠の中で寝ていて
聖司はツンツンとすやすやと寝ている赤ん坊の頬を触っていた










「よく言うよ
自分は他人に触らせてるくせに…」




「俺はいいんだよ
愛音はダメだ」




「横暴だなぁ」










聖司は赤ん坊の肌が気に入ったのか

次は頬をぷにぷにと摘んでいた










「愛音ちゃん、心広すぎじゃない?
豊、普通に浮気しても何も言わないなんて…」





「浮気じゃねぇ」




「浮気じゃないって……
身体許してる時点で普通なら浮気だよ」





「違う
浮気は、相手がいるのに他の相手に恋をしたら浮気なんだ

俺は、身体は許しても
心は許してねぇ

俺は愛音だけだ」





「うわー
その言葉、最低なヤツがよく言う言葉だよー」










どうとでも言え!

俺は、浮気はしてねぇ!


愛音をきちんと愛してるからな!