「…………………豊の言うとおり…
ホントに出来た女なんだな……」





「えっ………?」













柳沢さんは、小さな声で何かを言っていて

私には何を言っているのか聞こえなかった











「なんでもないよ」



「えっ……!?あ、あの……っ////」














柳沢さんは、私にニコッと微笑むと……

私の頭を優しく撫でた














や、柳沢さんに……

頭を撫でてもらってる……っ////!!


や、ヤバい!!し、死ぬ……っ////!!













「お、おい!!
何やってやがる!!」





「あっ、豊……おかえり」





「おま…っ!おかえり…じゃねぇよ!!
愛音から手離せ!!」





「あ、ああ……ゴメンゴメン、つい」














豊が帰ってきたみたいで

柳沢さんと何か口論していた



でも私は、柳沢さんに撫でてもらったことで頭いっぱいで

豊が帰ってきたのに気づかなかった














「し、幸せ………」



「あ、愛音?愛音…っ!!」














私は、誰かの呼ぶ声が聞こえたが

そのまま意識を失った