♪キーンコーンカーンコーン♪

「あ、チャイム……」

私と先輩の間に流れたチャイム。

学校中に響く。

『あのっ!私、教室戻りますっ』

勢いよくそう言い、私は先輩のところから立ち去った。

急いで教室に向かう。

何故か動揺してる。

ガラッ

教室の扉を開け、深く息を吐いた。

…しかし、目を丸くした。

『…え』

扉のすぐ近くの朱音の席は、すぐに目につく。

…机の上の、落書き。

「死ね」、「ムカつく」、「自己中」。

他、色々。

そして大きく、

「あんたなんていなけりゃ良かったのに!」の文字。

『……っ』

言葉を失った。

何これ…。