『まるでライブハウスみたいだ』
鳴りやまない歓声と拍手の中ステージから降りてきた男に、フェンリルが声をかける。
『どうだった?私の歌声は』
男は、赤いドレスを身に纏う妖艶なフェンリルに見とれるように表情を綻ばせた。
『とっても素敵で、興奮したよ。
今すぐ二人きりになりたいな¨グレンダ¨さん・・・』
フェンリルは男へと身体を寄せると、耳許に真っ赤な唇を添え吐息を漏らすように囁く。
『全く、節操のない奴だね君は・・・。
お仕置きが必要のようだ』
グレンダは一旦、フェンリルを引き離すと足早にステージへと戻り、マイクのスイッチを入れて言った。
『皆さん、私は暫し席を外しますが、どうぞ遠慮なく引き続きパーティーをお楽しみ下さい!』
控え室に入るなり、グレンダはフェンリルをソファーへと押し倒した。
たちまち赤いドレスははだけて露になる白い肩と太股。
『いつまで、こんな資金集めのパフォーマンスに興じているつもり?』
フェンリルは自分の身体をまさぐるグレンダへと、鋭い視線をはしらせた。
『何事にも金は必要だろ?
君のボスも金が必要だから、こうやって君を私に売る・・・違うか?』
『そうだけど、¨マルコキシアス¨様が本当に望んでいるのは、貴方からの本格的な資金援助なんだよ。
なのに、貴方ときたら僕を要求し性欲をみたしては小銭を提供するだけ・・・』
か細い腕を抑えられたフェンリルは頬を染めて瞼を閉じる。
その美しい姿はまるで、捕らえられし深紅の天使だ。
『おいおい・・・小銭とは随分失礼だな。
君を抱くのに毎回幾ら払ってると思ってる』
グレンダはフェンリルの柔らかい髪に触れながら、そのルージュの唇に口づけた。
そして、ゴツゴツした大きな手をドレスのスカートの中へと差し入れた。
『待って・・・。
シャワーを浴びたい。
汗かいたから・・・』
フェンリルの申し出に、グレンダは動きを止めた。
『問題ない。
汗ばむ君も魅力的で綺麗だ』
『やだよ!お願いグレンダさん・・・。
シャワーを浴びさせてよ。
その後は、僕を無茶苦茶にしていいからさ』
そう言って瞳を潤ませるフェンリルに、グレンダは満足したように頷いた。
『そうか。
なら、シャワーを浴びた後の君を無茶苦茶に汚すとしよう』
グレンダに解放されたフェンリルは、乱れたドレスを直すと立ち上がった。
『ありがとう。
後、援助してくれる資金の増額も頼めるかな?』
『それは、今夜の君の働きぶりしだいだね』
『分かってる。
何でも、どんなことでもやるよ。
だから・・・お願い』
それだけを言い残すと、フェンリルは部屋を後にした。
『全く・・・あそこまで身を捧げさせれるなんて、マルコキシアスとは一体何者なんだ・・・』
グレンダがそんな独り言を溢していると、さっきフェンリルが出て行ったばかりのドアが再び開いた。
『ん・・・?忘れ物かい?』
しかし、振り返ったグレンダの視界に飛び込んできたのは、フェンリルではない者の姿だった。
『なっ・・・!何故オマエがここに・・・』
鳴りやまない歓声と拍手の中ステージから降りてきた男に、フェンリルが声をかける。
『どうだった?私の歌声は』
男は、赤いドレスを身に纏う妖艶なフェンリルに見とれるように表情を綻ばせた。
『とっても素敵で、興奮したよ。
今すぐ二人きりになりたいな¨グレンダ¨さん・・・』
フェンリルは男へと身体を寄せると、耳許に真っ赤な唇を添え吐息を漏らすように囁く。
『全く、節操のない奴だね君は・・・。
お仕置きが必要のようだ』
グレンダは一旦、フェンリルを引き離すと足早にステージへと戻り、マイクのスイッチを入れて言った。
『皆さん、私は暫し席を外しますが、どうぞ遠慮なく引き続きパーティーをお楽しみ下さい!』
控え室に入るなり、グレンダはフェンリルをソファーへと押し倒した。
たちまち赤いドレスははだけて露になる白い肩と太股。
『いつまで、こんな資金集めのパフォーマンスに興じているつもり?』
フェンリルは自分の身体をまさぐるグレンダへと、鋭い視線をはしらせた。
『何事にも金は必要だろ?
君のボスも金が必要だから、こうやって君を私に売る・・・違うか?』
『そうだけど、¨マルコキシアス¨様が本当に望んでいるのは、貴方からの本格的な資金援助なんだよ。
なのに、貴方ときたら僕を要求し性欲をみたしては小銭を提供するだけ・・・』
か細い腕を抑えられたフェンリルは頬を染めて瞼を閉じる。
その美しい姿はまるで、捕らえられし深紅の天使だ。
『おいおい・・・小銭とは随分失礼だな。
君を抱くのに毎回幾ら払ってると思ってる』
グレンダはフェンリルの柔らかい髪に触れながら、そのルージュの唇に口づけた。
そして、ゴツゴツした大きな手をドレスのスカートの中へと差し入れた。
『待って・・・。
シャワーを浴びたい。
汗かいたから・・・』
フェンリルの申し出に、グレンダは動きを止めた。
『問題ない。
汗ばむ君も魅力的で綺麗だ』
『やだよ!お願いグレンダさん・・・。
シャワーを浴びさせてよ。
その後は、僕を無茶苦茶にしていいからさ』
そう言って瞳を潤ませるフェンリルに、グレンダは満足したように頷いた。
『そうか。
なら、シャワーを浴びた後の君を無茶苦茶に汚すとしよう』
グレンダに解放されたフェンリルは、乱れたドレスを直すと立ち上がった。
『ありがとう。
後、援助してくれる資金の増額も頼めるかな?』
『それは、今夜の君の働きぶりしだいだね』
『分かってる。
何でも、どんなことでもやるよ。
だから・・・お願い』
それだけを言い残すと、フェンリルは部屋を後にした。
『全く・・・あそこまで身を捧げさせれるなんて、マルコキシアスとは一体何者なんだ・・・』
グレンダがそんな独り言を溢していると、さっきフェンリルが出て行ったばかりのドアが再び開いた。
『ん・・・?忘れ物かい?』
しかし、振り返ったグレンダの視界に飛び込んできたのは、フェンリルではない者の姿だった。
『なっ・・・!何故オマエがここに・・・』