小学生当時、好きな人がいるだなんて冷やかされてしまうんじゃないかと、恥ずかしくて誰にも言えなかった。というよりかは自分の気持ちに気づいていないようにしていたんだと思う。

とても大好きな人がいた。


夕暮れのジャンルジムのてっぺんは広い公園のはじっこで木に囲まれていて、だけどそこから射し込む夕日とちらちら見え隠れする広い原っぱがみえる。

「るりちゃん、私ね、小学生の頃ゆう君のこと好きだったんだー。」

私はみんなとは違う中学に進学したためだろうか、すんなりと言葉が出てきた。
やっぱり少し恥ずかしい。
でもどこかスッキリしたように思えた。