私は友美と別れて急いで自分のデスクへ急いだ。
すると、自販機コーナーの所で森田さんの姿が見えたが、朝のコーヒーを飲んで一休憩している様に見えた為、先に自分のデスクへと向かった。
「森田さん、おはようございます」
自販機コーナーで一人のんびりしている所へ声を掛けたのは営業1課の江島さんだった。
「なんだ、江島か。昨夜は専務とエッチ出来なかったのか?」
「あら、熱い夜だったわよ」
「嘘つけ。いかにも欲求不満って顔してるぞ。最近、相手して貰えてないんだろ?」
森田さんに図星を突かれ剥れた江島さんは飲みかけのコーヒーを取り上げた。
「それ、俺のコーヒーだろ。返せよ」
「それより専務の情報教えてよ」
「俺よりお前の方が詳しいだろ?」
取り上げた紙コップのコーヒーを森田さんの目の前に突き出した。
森田さんが紙コップを取ろうと手を差し出すと紙コップを引っ込められた上に、江島さんの口へと運ばれていく。
「うん、まあまあ美味しいわ」
「俺のだよ。金返せよ」
「あの派遣の女って専務と何か関係あるの?」
紙コップのコーヒーが熱かったのか一度口から離しコップを揺さぶっていた。