ピーンポーンと鳴り響いて、

練は火を止めて玄関を開ける。


外にたっていたは成海だった。



「どうしたの、急に」

コートを脱いでいる成海に聞く。

火をつけてキャベツを炒め直した。

「うん、近くに来たから。あ、そうだこれ。前においてあったよ」

成海はそう言って、紙袋を差し出す。

あー、おなかすいたー

成海はそう言ってこたつに潜り込む。


「え…え、なにこれ?」

「大福だね、食べよ、後で」


はるかがバイトをしているお店のだ。

胸がぎゅっとする。


「まだ好きなんだ」

成海はテレビのチャンネルを

いじりながら何気なく聞く。


無言は肯定。


「ふぅん」