夕飯はとても楽しかった。
両親が死んでから毎日ご飯は
一人で食べていて。
翔太がいるととても賑やかになって
とても楽しい。
こいつとは小学校からの仲でね、よく女の子にいじめられて泣いててさー
とか、
俺が試験落ちたから、
高校は別になっちゃったけど
よく遊んでたよな
とか。
練と翔太の昔話を聞いて、
でも向こうからはほるかのことを
根掘り葉掘り聞くことはなくて。
いつの間にか、苦手な意識は消えていた。
と同時に、警察官に親近感が湧いた。
カーペットの上にあったはるかの携帯に
何回もおじさんから着信があったのは
誰も気づかなくて。