無事にスーパーに荷物を届け終わって、
はるかと航平は車に戻る。
「お疲れ様、ありがとう、本当に」
「いいえ」
「わたし電車で帰るから、航平くん、ゆっくり休んで」
はるかはそう言うと、借りたタオルを持って
航平から離れようとする。
「あの」
呼び止められて、振り向く。
「こういう事またあったら、俺がいる時でもいない時でも、こういうことがあったら、頼ってください」
ビックリしたような顔が、
ゆっくりと満面の笑みに変わっていく。
「うん、ありがとう」
はるかはそう言って微笑むと、
その場を離れた。
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