あの日から、5ヶ月がたった。
ギラギラと輝く太陽の光が、
アスファルトに跳ね返って顎まで焼けそうだ。
和菓子屋に新しいバイトの子が入ってきた。
年下の、男の子。
塩顔で、和菓子にあう顔だから雇ったと教えてもらった。
暑苦しい顔は、ケーキ屋が一番、
と、かなりの偏見を本人の前で並べていた。
「航平くんってさ、いまいくつ?」
「20です、再来月の5日で21になります」
へぇ〜、じゃあプレゼント買わないとね〜
理子さんがみたらし団子をお皿に盛りながら後から声をかける。
はるかは立ち上がってお茶を入れると、
航平は急須と湯のみを3つだす。
もうこの空気に慣れたようで。
最初は、気を使ってまったりしようとはしなか
ったのに。
「20って事は、わたしの1つ下か〜」
何となく発した自分の言葉に、
梁島さんは、
4つ上だったな〜
と、思い出した。