「何?」

私は将生に近くの公園に呼び出された

「わりーな 電話でも良かったんだけど直接話したくて」

私たちはベンチに座った

「いや実はな厄介なことに巻き込まれた・・・」

「はあ? 何それ?」

「お前も知ってるだろ ファイヤースター」

「うん」

ファイヤースターはここら辺をまとめてる暴走族

喧嘩を売ったものはただでは帰れない

私たちもずっと恐れていた

「そのファイヤースターのやつらとたまたま会って そんとき俺たちバイク乗り回してて運悪く目つけられてしまったんだ」

「はあ・・・ 馬鹿なの?」

「とにかくこのままだと仕事もどうなるかわかんねー 頼む! 一週間後呼び出しかかってんだ 逃げたら殺すって言われた 協力してくれ!」

将生は私に頭を下げた

滅多に頭を下げない将生が・・・

よっぽど追い詰められてるんだろう

でも次問題起こしたら退学かもしれない

せっかく楽しくなってきた学校生活が終わってしまう

水沢先生だってがっかりするだろう

「ごめん・・・ 協力できない 次問題起こすとやばいんだ」

「そっか・・・ まあまた連絡してくれ じゃあな」

将生が珍しく弱気だ

でも私も変わらなきゃいけない

だからごめん 将生・・・