1週間はとてもながくて辛かった

こんなに学校に行きたいて思ったのも初めてだった

そしてやっと金曜日

5時になりガリ勉は帰った

先生と二人っきり

先生は本を読んでいた

「先生 それ面白いの?」

「うん 面白いよ 読む? このシリーズなら向こうにあるけど」

先生はあくびをしながら本棚を指差した

「いや、いいや 本苦手なの」

「そうなのか」

「うん」

「相沢さんの母さんて弁護士なの?」

いきなり話が変わってびっくりした

「う、うん なんで知ってるの?」

「そりゃ理事長の奥さんだもん 知ってるよ」

「そっか エリート一家は疲れるよ 弟も賢いし・・・」

「相沢さんだって賢いじゃん」

「全然だよ 中学でグレたときなんて親なんも言わなかったんだよ それでさらに嫌になったっていうか まあかまって欲しかったんだよね 家に自分の居場所が欲しかったんだ・・・」

素直に人に自分の気持ち言えたのは初めてかもしれない

先生は黙って私の話を聞いていた