「いやまさか相沢さんから手伝うって言ってくれるなんて思わなかったよ」

「いや、私そんなに悪いイメージなの?」

私は本棚に本を直しながら話していた

「別にそんなこと言ってないよ 相沢さんはいい子だって思ってたよ 1年の時から」

「嘘でしょ みんな私のこといいように思ってないよ 私がいなきゃ学校の評判下がらないし
中学の頃だってそうだった 誰も助けてくれなかった・・・」

私は下を向いた

先生の反応が怖くて

少し沈黙が続いた

「僕は違うよ? 僕は相沢さんをいい子だって思ってる 嘘なんかじゃないから
それに相沢さん頑張ってんじゃん その努力を僕は知ってる」

私はその言葉に胸がいっぱいになった

頑張ってるなんて言われたこともなかった

「それに中学のときのことなんか関係ないよ 今は今でしょ?」

先生はいつの間にか私の隣にいた

「せ、先生・・・」

「さあ早く終わらせよ!」

先生は私の頭を撫でた

「うん!」

涙が出そうだったけど我慢した

泣き顔なんて見せたくなかった

先生にだけは笑った顔を見て欲しかったから